●視力が落ちた
視力の低下は、だんだんと見にくくなる緩徐な視力低下と急に見にくくなる急激な視力低下があります。
眼鏡が合わない、ものが見えにくくなってきたような症状では、近視や加齢性の老眼の進行などもありますが、放置すれば失明にいたってしまうような重篤な病気も考えられます。
たとえば、緑内障、白内障、ぶどう膜炎、角膜疾患、加齢黄斑変性症や網脈絡膜萎縮などの黄斑疾患、糖尿病網膜症の進行などです。
また、糖尿病や脳の異常、白血病、過度のストレスなど、眼科以外の疾患のサインであるケースもあります。
少しでも異常を感じたら速やかに眼科を受診して検査を受けることが重要です。
●目の疲れ
目の疲れといっても原因はさまざまですが、目に充血や痛みなどが起こり、視界がかすみ・ぼやける、まぶしさを感じるなどの症状がおこります。
悪化すると目の症状だけではなく肩や首の凝り、めまいや吐き気などを感じる場合もあります。
眼鏡やコンタクトなどが合っていない場合やドライアイや老眼で見えにくい状態で無理をしたり、長時間のパソコン作業やスマホの使用などが原因でもおこります。
まずは、眼鏡・コンタクトによる視力矯正が適正かどうかを検査し、その他の疾患がないかなどを調べ、それぞれに適した点眼治療や内服治療を行います。
さらにストレスも眼精疲労の一因となりますので、生活習慣の見直しなども行います。
●まぶしい
普通の明るさでもまぶしく感じ、目を開けているのが辛いのが羞明です。
具体的な症状としては、蛍光灯の光がまぶしくて目を開けていられない、いつもと同じ環境なのにとてもまぶしく感じる、野外に出るとまぶしくてものが見えにくい、光を発するものの周りに輪が見えるなどがあります。
まぶしさを感じる病気には、動眼神経麻痺、白内障、緑内障、ぶどう膜炎、黄斑変性、角膜上皮びらん、ドライアイ、角膜感染症などが考えられます。
原因もさまざまであり、痛みを伴う場合と、痛みを伴わない場合で疑われる疾患が異なります。
特に痛みがある場合には、出来るだけ早く受診する事が重要です。
●涙目
涙目の一般的な原因には、上気道感染症、アレルギーによるもの(アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎)、涙道障害などがあります。
また、眼球内への異物混入やまつ毛など眼球に対する刺激でも起こります。
その他、涙を鼻の方へ流す鼻涙管が細くなって流れにくくなる、あるいは完全に閉塞してしまう鼻涙管や、生まれつき詰まっている先天性涙道閉塞も考えられます。
加齢による変化、一部の抗がん剤の副作用などでも詰まりやすくなり、この場合は後天性涙道狭窄と呼ばれます。
また涙嚢の慢性的な感染症などでも涙の分泌が増加されます。治療は、点眼薬、ブジー、内視鏡手術が行われます。
●ものが歪んで見える
ものがゆがんで見える場合、網膜の黄斑という部位に何らかの異常があることが考えられます。
たとえば、網膜(黄斑)前膜、黄斑円孔、加齢黄斑変性、黄斑浮腫、中心性漿液性脈絡網膜症といった病気で見え方にゆがみが生じます。
黄斑部は視力にとってもっとも大切な部分です。
50歳以上の方であれば、加齢性黄斑変性症が疑われます。
この病気はまだ有効な根本治療が開発されておらず、進行を予防したり、遅らせたりする治療を行います。
そのため早期発見、早期治療開始が大切になります。
また、中心性網脈絡膜症は40歳を過ぎた男性がかかりやすい疾患です。
この場合、ゆがみと同時に中心暗点、物が小さく見えるといった症状が出ます。
それぞれの病気によって治療法も異なりますが、いずれの場合でも早期発見、早期治療が大切です。



